I.Y.P Consultingに入社し、取締役CTOに就任しました

2026年8月より、株式会社I.Y.P Consulting(以下、IYP)に入社し、取締役CTOに就任しました。
少し時間を遡ると、2019年に創業したNAXA株式会社を2024年9月に売却してから、自分のキャリアはかなり自由度の高いものになっていました。
現在も株式会社クインティアという自分の会社を経営しており、そこでコンサルティングやシステム開発の案件を受けながら、並行していくつかの会社や事業に関わってきました。
クインティアとしての活動を通じて、エンタメ系企業では新規事業の責任者としてプロダクトを立ち上げたり、資産運用会社では証券システムの導入から、生成AIを含む金融領域の社内DX、情報セキュリティまで幅広く担当したり、コンサルティングファームではさまざまな業界のAI・DXプロジェクトに携わったりしてきました。
NAXAを離れてからの約2年間は、あえて一つの会社に閉じず、さまざまな立場から事業や組織を見る期間だったように思います。
そうした中で、今回もう一度、一つの会社の経営に深くコミットすることにしました。
IYPとの出会い
IYPは、2023年に設立されたAI総合コンサルティングファームで、コンサルティングと自社プロダクトの開発を両輪で手がけている会社です。
最初にお声がけいただいたのは、2026年4月頃でした。
実際にお話しして印象的だったのが、コンサルティングメンバーのレベルの高さでした。
若い会社でありながら、きちんと顧客の課題を整理し、プロジェクトを前に進められるメンバーが揃っていて、初回の議論から「これはかなり珍しい会社だな」というのが率直な印象でした。
ちょうどその頃、自分の中にも「こういうAIプロダクトを作ったら面白いのではないか」という構想がありました。
IYP代表の崔さんにその構想をお話ししたところ、かなり早い段階で意気投合し、お互いの構想を持ち寄る形で、IYPのプロダクトとして開発をスタートすることになりました。
それが現在の YURIA です。
YURIAは「AIを、同僚にする。」をコンセプトにした企業向けのAIネイティブ業務・開発プラットフォームで、企業の業務の中で生成AIを実際に使える形に落とし込んでいくためのプロダクトです。
ここからの進み方は、自分でも驚くほど速いものでした。
初めてお話ししてから2ヶ月ほどでプロダクトを発表し、ありがたいことに立ち上がりもうまくいきました。
プロダクト開発だけでなく、お客様への導入や提案、組織づくりへと、関わる範囲も一気に広がっていきました。
その過程で経営陣とも何度も議論を重ねるようになり、自分の中でも考え方が変わっていきました。
プロダクトを作るだけではなく、会社そのものを伸ばしたい
当初は、YURIAをはじめとした技術・プロダクト領域を中心に関わるつもりでした。
ただ、関わりが深くなるにつれて、
「ここまでやるのであれば、プロダクトだけではなく会社そのものを伸ばしたい」
と思うようになりました。
正確に言えば、伸ばしたいのはYURIAというプロダクト単体ではありません。
AIが当たり前になった時代の、新しいコンサルティングビジネス。それを事業として確立し、会社ごと伸ばしていくことです。
YURIAは、そのための強力な武器の一つだと考えています。
自分自身、NAXAを創業して約5年間会社を経営していたので、プロダクトを作るだけで会社が成長するわけではないことは身をもって経験しています。
売上を作ること。
組織を作ること。
顧客から信頼され続けること。
事業と組織の両方を成立させて初めて、会社は成長していきます。
せっかく経営を経験してきたのであれば、CTOという肩書きだから技術だけを見るのではなく、事業や組織、そして売上まで含めてコミットしたい。
そう考えるようになり、今回、IYPに正式に参画し、取締役CTOとして経営に入ることを決めました。
役職ではなく、結果にコミットする
IYPへの参画にあたって、自分の役割には明確なKPIを置いています。
取締役になったから安泰、という考え方はしていません。
結果を出せなければ、次の任期で再任されないことも当然あり得ます。そういう前提で経営に入ります。
個人的には、この緊張感をかなり気に入っています。
Netflixには、「そのメンバーが辞めると言ったら、全力で引き止めるか」という基準でチームを見直す「キーパーテスト」という有名な考え方があります。
以前、これに近い考え方を取り入れた、かなり緊張感のある評価カルチャーの会社に在籍していたことがあります。
そこでは短いサイクルで「この人と次の期間も一緒に働きたいか」が問われ続けており、もちろん自分自身も、その評価の対象でした。
いま自分が担う立場にも、それに近いものを感じています。
役職が責任を保証してくれるのではなく、役職があるからこそ結果を求められる。
経営者としては、むしろその方が健全だと思っています。
取締役CTOという肩書きをいただいたというよりは、これから結果を出し続けるためのスタートラインに立った、という感覚でいます。
放送、金融、そして生成AI
これまでのキャリアを振り返ると、結果的に自分はかなり「規制のある産業」を歩いてきました。
NAXAでは、テレビ局を中心とした放送業界で、動画配信や字幕、メタデータ、AI活用などのシステムを作ってきました。
その後は資産運用会社で、証券システムの導入や金融領域のDX、情報セキュリティなどに関わりました。
放送も金融も、新しい技術を導入すればそれで終わり、という業界ではありません。
セキュリティ、可用性、監査、コンプライアンス、既存業務、既存システムなど、さまざまな制約の中で技術を実装する必要があります。
特に生成AIは、PoCを作るだけなら簡単です。
一方で、企業の本番業務に組み込み、継続的に使われる仕組みにするところから急激に難易度が上がります。
この部分は、これまで放送や金融の中で培ってきた経験がかなり生きる領域だと考えています。
IYPでは、生成AIを企業にどう実装するかというコンサルティングを軸に、YURIAのプロダクト開発も含めて、多くの企業と向き合っています。
これまで自分が経験してきた、放送、金融、エンタメ、システム開発、AI、そして会社経営。
一見バラバラだった経験が、ようやく一つにつながってきた感覚があります。
AIとBPRが融合する時代に、勝つのは「人」
これからのコンサルティング業界には、大きな地殻変動が来ると考えています。
コンサルタント自身がAIと対話しながらその場でコードを書き、プロトタイプを動かしながら業務を再設計していく。いわゆる「バイブコーディング」が当たり前になり、AIとBPRが融合していく時代です。
分析して、資料を作って、提案して終わり。
そういうコンサルティングは、確実にAIに置き換えられていきます。
では、その時代にどういう会社が勝つのか。
スピードが速いことはもはや当然の前提で、最後に差がつくのは「顧客の課題を本当に解決できる人」がいるかどうかだと思っています。
組織の看板ではなく、個人のプロフェッショナリズムが問われる時代です。
IYPには、組織としてのコンサルティング力はもちろん、一人一人がプロフェッショナルとして、圧倒的に丁寧で質の高い仕事をするメンバーが揃っています。
最初に「これはかなり珍しい会社だな」と感じた理由も、突き詰めればここにあると思っています。
IYPでは現在、一緒に働く仲間を積極的に募集しています。
コンサルタントもエンジニアも、AIで顧客の課題を解決することに本気で向き合いたい方は、ぜひ採用ページからご応募ください。
もう一度、会社を作る側へ
NAXAを売却したときは、しばらく自分で会社を大きくすることから離れて、さまざまな会社や業界を見てみたいと思っていました。
実際、この2年間でかなり多くの経験をすることができました。
一方で、最終的に自分が一番面白いと感じるのは、
自分たちで事業を作り、組織を作り、会社を伸ばしていくこと
なのだと思います。
IYPはまだまだこれからの会社です。
だからこそ、プロダクトも組織も事業も、自分たちで作れる余地がたくさんあります。
これまで放送・金融をはじめとしたさまざまな現場で得た知見と、一度会社を経営した経験のすべてを生かして、IYPをより強い会社にしていきます。
そして何より、「この人と次も一緒に働きたい」と思っていただける取締役であり続けられるよう、しっかり結果を出していきます。
YURIAや生成AIの企業導入に興味のある方はIYPのサイトから、一緒に働くことに興味のある方は採用ページから、ぜひお気軽にご連絡ください。
今後ともよろしくお願いいたします。