2020-03-04

AWS Elemental Live とは?

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合同会社ナクサ 代表の占部です。
会社のテックブログがまだないので、ここでテックブログっぽいのを書いてみようと思います。
弊社では、主に動画配信系のお仕事をさせていただいていますが、最近はアプリの話ばかりしていたので、今回はハードウェアの話をしたいと思います。

さて、今回お話しするAWS Elemental Liveとは、AWS が提供しているオンプレミス向けのアプライアンスです。現在は AWS と提携するパートナーから購入することが出来ます(ただ非常に高価ですので個人ではとてもではありませんが買えません)。。。

AWS Elemental について軽く説明すると、オレゴンにあるビデオソフトウェアの会社で、2015 年 9 月に Amazon Web Services に買収され、2017 年 4 月に Elemental Technologies から AWS Elemental に社名変更をしました。

現在では、AWS のメディアサービスとして、AWS Elemental MeediaLive や AWS Elemental MediaPackage などがありますが、これらは全て AWS Elemental の技術を使って実現されています。

また、AWS Elemental ではクラウドサービスだけではなく、アプライアンスも用意されています。

今回話す AWS Elemental Live は、エンコーディングを行うアプライアンスであり、そのほかにはファイルをトランスコードする AWS Elemental Server や Elemental Live の管理を行う AWS Elemental Conductor などがあります。

AWS Elemental Live

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AWS Elemental Live で特徴的なのが、SDI 入力をサポートしています。HD-SDI / 3G-SDI による入力から指定されたフォーマットへのエンコードを行うことが出来ます。

また、Quad-Link 3G-SDI もサポートされており、いわゆる 4K である 2160p にもサポートしております。

Elemental Live には、サーバ用の CPU が搭載されており、中身も Linux マシンであるため、実際にマシンに SSH でログインして、ログなどを収集することも可能です。

オプションとして、GPU 搭載モデルもあり、GPU を使ったエンコーディングも可能です。

Elemental Live では、Apple HLS や RTMP、Microsoft Smooth Streaming や MPEG-DASH など、様々なフォーマットをサポートしています。

また、Elemental Live と AWS とのインテグレーションも可能で、エンコードされたファイルを Media Package や S3 に置くことも可能です。

使ってみての印象

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個人的な感想として、数社で AWS Elemental Live の導入サポートなどを行いましたが、非常に快適に動作しています。ユーザーコミュニティもありますので、わからないところはそこで調べたり、直接 Elemental 側に聞く事も可能です。

また、Elemental Live はリッチな Web GUI が導入されており、ブラウザベースで簡単に設定変更が可能です。

最近では低遅延ストリーミングもサポートし始め、とても期待が高まります。

ただ、Elemental Live 自体の監視が難しかったりするのですが、全体的にとても良い製品だと思っております。

最後に宣伝ですが、弊社では、動画配信の知見を持ったエンジニアがいますので、お困りの方は是非公式サイトよりお問い合わせしていただけると幸いです。

どうぞよろしくお願い致します。